車でウルルまで行ってみたいけど、それって現実的なの?
どうやって行くのか、所要時間や必要な持ち物を知りたい!
豊かな自然と伝統文化を誇るオーストラリア。その中でも、オーストラリアの中心部に位置するウルル(エアーズロック)は、世界的にも有名な観光スポットのひとつです。
私自身も、アデレードからウルルまでのロードトリップを経験しました。
今回は、その経験をもとに、アデレードからウルルまでのロードトリップについて、完全ガイドとして紹介したいと思います。
ウルル(エアーズロック)の見どころや車での注意点、周辺の観光スポットについて、詳しくご紹介します。
オーストラリア旅行を計画している方は、ぜひ参考にしてください。
ウルル(エアーズロック)とは?基本情報
ウルルは、オーストラリアのノーザンテリトリー州ウルル・カタジュタ国立公園内にある巨大な一枚岩です。
世界で二番目に大きな一枚岩と言われています(世界一は西オーストラリアにあるマウントオーガスタス)。
この岩山は、オーストラリア先住民族であるアボリジニの聖地の一つであり、世界的に重要な文化的な価値を持つ場所とされています。現在は登頂が禁じられています。
特に夕日や日の出の美しさが有名です。
ウルルまではツアー利用や飛行機で訪れる人が多いです。飛行機の場合はアリススプリングスという街にある空港が最寄りになります。
オーストラリア旅なら必ずウルルへ行くべき理由
私はオーストラリアの数々の都市を旅しましたが、胸を張って「オーストラリアに来たなら最低限ウルルへ行くべき」と言えます。
これまで生きてきた中でも指折りの思い出です。
オーストラリアといえば自然、広い大地、動物。
アデレードからウルルまでのロードトリップのなかで、その全てを堪能できます。
ウルルの何がいいのかというと、「違和感」「異世界感」です。
ウルルへ行くまでは本当になにもない道が続きます。
草木、赤い土、時々野生動物。
そんな中で突如現れる巨大な何か。
しかもそれは一枚岩で、そのてっぺんの土は白亜紀の恐竜が踏んだこともあるほど昔のものだとか。ロマンでしかありません。
車の中からウルルを発見したときのあのワクワクと言ったら、言葉にすらできません。
アデレードからウルルまでの距離と所要時間
今回私がロードトリップしたときの日程をご紹介します。
車での旅行には宿の予約、食料などの準備が必須です。
細かい日程や道中の観光スポットについてはまた別の記事で紹介する予定です。
スケジュールを立てるときは暑さと体力を考慮する
ロードトリップ最中は食料調達のできる店や宿泊施設が限られているため、旅程や宿泊先の予約などをしっかりと計画しましょう。
特にウルルを訪れる際には、適切な服装や装備、日焼け止め、水などを持参し、過酷な気候や自然環境に備えることが重要です。
ウルル周辺をロードトリップする際はどうしてもハイキングが多くなりますが、暑い環境のなかのハイキングはなかなか過酷です。
さらに「丸一日ハイキング」は環境的に不可能です。
キングスキャニオン周辺にあったハイキングコースは、そのほとんどに「ハイキングができるのは日差しの少ない11時まで」との注意書きがありました。
グーグルマップでそのハイキングコースを検索すると24時間入れる、と記載があります。
しかし気温的に危ないのです。
私達はハイキングが11時まで、ということを知らずに11時にハイキングコース入り口に到着したため、泣く泣く違う場所を軽く散策することにしました。
昼は暑すぎて立っているだけで汗がにじんできます。余裕を持ったプランを考えましょう。
キングスキャニオンからウルルまで行く場合の所要時間
私はキングスキャニオンの宿からウルルまで行きました。
グーグルマップで調べると、キングスキャニオンからウルルのあるウルル・カタジュタ国立公園までは「有料道路」と「無料道路」の両方が表示されるはずです。
- 有料道路(私が使用した方)
→片道3時間半
※金額は覚えていないのですが、そこまで高額ではなかったように思います…。 - 無料道路
→片道5時間
ウルルではハイキングが楽しめるので、もしキングスキャニオンから行くのであれば有料道路を使うことをおすすめします。そうでなければ車移動に時間が取られてハイキングの時間がなくなってしまいます。
夜間の運転は避けるべきです。理由に関しては後ほどの項目で解説しています。
車でのロードトリップの注意点と必要な準備
パーキングに止まったら必ずトイレ&給油
8,9時間の車移動が続きます。道中はなにもない道が続きます。
車で行く際は必ずグーグルマップでパーキングを探しておきましょう。一度パーキングを逃してしまうと道中で灯油が尽きてしまう可能性があります。
暑く危険な動物もいるなか、車を押していくのは現実的ではありません。
しっかりパーキングを探しながら運転しているのであれば問題ありません。丁度いい感覚で給油所が用意されています。
また、トイレを見つけたらできるだけトイレへ行っておきましょう。
緊急時に備えるため、トイレットペーパーを持参しておくと安心です。
夏は避けるべき
夏を避けるべき一番の理由はハエが多いからです。本当にたくさん居ます。
夏にウルルへ行った友達は体中に100匹ほどのハエがまとわりついてきた、と言っていました。
私が行ったのは10月前半でしたが、まだ春ほどの気温であったとは言え少なくても5匹、多いときで15匹ほどのハエが周りを飛んでいました。
ウルルへ行く理想の時期は10月までに行くことです。
それより後に行く場合、ハエよけのネットを購入してから行きましょう。
アデレードだけでなく、ウルル周辺のショップ、アリススプリングスでも取り扱いがあるようです。
暑さ対策・必要な持ち物
夏前に行く場合でも、暑さ対策が必要です。
10月上旬に行きましたが、かなり日差しが強くサングラス、日焼け止め、水が必需品でした。
日差しがあまりに強く肌が本当にあつくなるので、私は常にジャケットを頭からかぶせて傘のようにしていました。日傘があると楽だったなと思います。
水は購入すると高いですが、オーストラリアは水道水を飲むことができ、給水スポットがところどころにあるため、大きめの水筒を持参して活用しましょう。
夜は凍えるほどではないですが冷え、気温差があるので羽織るものを持っていくことをおすすめします。
持っていくべき食べ物
バナナチップス、ナッツ、カップ麺、パン、ツナ缶など手軽に食べられるものがおすすめです。
オーストラリアでは大量に入った食パンが格安で売られています。
はちみつやスプレッドを用意しておけば洗い物を出さずに食事を済ませられます。
逆にパスタやお米など、調理に時間がかかるもの、調理工程が多いものはかなり不便です。
ちなみにサウスオーストラリア州とノーザンテリトリー州をまたぐときは検閲があります。
オーストラリア国内でも各地への移動時には、行き先に持ち込める物と持ち込めない物を規制する厳格な検疫法が適用されます。同法は、州をまたぐ移動やオーストラリア国外の領土への移動時にも適用されます。果物、野菜、蜂蜜などの植物や食品が許可されていないだけでなく、特定の州境を超えて持ち込むことが許可されていない品は他にもあるので、旅行前にあらゆる制限事項を確認することを強くお勧めします。
Australia.com
ナッツや果物、野菜が要注意です。州をまたぐ前に食べ終え、ゴミを捨てておきましょう。ひっかかると高額な罰金を課せられてしまいます。
ノーザンテリトリーを超える直前にある街には「持ち込み可能なもの」が書かれた案内と、それ用のゴミ箱が設置してありました。
カトラリーと容器は必須
ホテルにはキッチンがあっても、箸、器の用意がないところが多いです。
スーパーでご飯やカップ麺を買ったとしても日本のように割り箸をつけてくれるわけではありません。
オーストラリアでの旅全般に言えることですが、器やカトラリーは持参することを強くおすすめします。
夜に運転をしない
街頭がないため、夜に運転をするのは非常に危険です。
カンガルーが突然飛び出してきて轢いてしまう、なんて話を聞いたことがありますし、道路の上に大きな蛇がいたことに気付かずそのまま踏んでしまったなんてこともあります。
私達が出会った野生動物の中にはカンガルー、馬、ラクダがいます。
夜間にそれらの動物とぶつかった場合、車が故障して運転できなくなる可能性があります。
動物の中には攻撃的なものもいます。
真っ暗な場所に立ち往生してしまうことほど危険なことはありません。
また、毒を持つ生物もたくさん生息しており、周りがはっきり見えない夜間外を出ることは極力控えるべきです。
毒を持つ動物に注意
特にノーザンテリトリー州は危険な動物が多数生息していることで有名です。
ハイキングでは長袖、長ズボンを着ていくべきです。
ウルルにいた観光客の多くは半袖半ズボンでしたが(なんせ暑いので)、肌を出していてそこに毒を持つ蛇が噛み付いてきたら色んな意味で大変なことになります。
病院探し、現地人との英語のやり取り、高額な治療費または保険会社との面倒なやり取りを経験したくないのであれば、とにかく備えておきましょう。
私がハイキングをしていたときは常に周りに蛇がいるかもしれない!と気をつけながらよく見て歩いていました。
ウルルに到着したら
入場料金について
ウルルはウルル・カタジュタ国立公園内にあり、その公園に入るためには入場料が必要です。
2021年以降の大人の入場料は38ドルで、子供は無料です。
その料金を支払えばウルルとカタジュタ(別名マウントオルガ)の両方を観光することができます。
ウルルとカタジュタ間は車で45分の距離感です。
ウルルの楽しみ方
1.ハイキング
ウルルとカタジュタ両方にハイキングコースがあります。
30分コース、1時間コースといったようにコースには種類があるので、体力を考慮しながらコースを選択することができます。
私達は30~45分コースをハイキングした後カタジュタへ向かいました。
私達は長い車移動とハイキングからすでに体力を消耗しており、カタジュタは周りにある公園を数十分散策して帰りました。
「夏は避けていくべき」の項目でも記述しましたが、ハイキングは1日の気温が比較的低い午前中に行くようにしましょう。
午後は気温がどんどん上がります。「11時以降のハイキングは禁止」としている場所もあります。
2.サンセットやサンライズを見る
サンセットやサンライズを見たいのであればウルル周辺で宿を取るのがおすすめです。
私はキングスキャニオンで宿を取りましたが、ウルル周辺で宿を見つけることもできます。
宿を検索するときはbooking.comを利用するのが簡単です。
車だからこそ行けるウルル(エアーズロック)周辺の観光スポット
カタジュタ(別名マウントオルガ、カタジュタ国立公園)
ウルルから車で45分の場所にあるカタジュタ。
カタジュタは一枚岩ではありませんしウルルに比べると有名ではありませんが、その巨大さ、独特な形に誰もが「なんだこれ…」と驚くことでしょう。
個人的にはウルルより「違和感」を覚えてワクワクしました。
キングスキャニオン
私は実際には訪れてはいませんが、その周辺を散策しました。
公式の観光スポットではないと思いますが、行くなら絶対に訪れてほしい場所があります。
私が訪れたのは以下の地図周辺。
ここは何と言っても広大です。夕方だったこともあって本当に美しく、全ての悩みをかき消してくれるような景色で感動しました。
アリススプリングス
ウルル周辺で一番大きな街です。
飛行機で来るなら最寄りのこの街を経由することになるでしょう。
この街には動物園やシンプソンズ・ギャップ、Standley Chasmなどの景勝地があります。観光地なだけあって栄えています。
スーパーやレストランが多くあり、生活に困ることはないように思います。
雰囲気が独特で、アボリジニが多く暮らしています。
ただスーパーにはホームレスのような人たちが溜まっていて、治安はあまり良くないように感じました
自分の荷物からは目を離さず、鍵を使うなどして管理しましょう。
車は路上に駐車せず、お金を払ってでも駐車場に。
まとめ
- 注意点
- 夜間に運転をしないこと
- ハエ対策と暑さ対策のため、夏は避ける。10月までに行くのがおすすめ。
- 毒を持つ動物に注意する、ハイキングでは暑くてもできるだけ長袖長ズボンを着用する
- 持ち物
- トイレットペーパー
- ハエよけネット
- 1L以上の水筒
- 予備の水
- サングラス
- 日焼け止め
- 寒い時用のジャケット
- 日傘か日除け用のジャケット
- カトラリー・食べる時に使う容器
- あると便利な食べ物
※州をまたぐときは検閲に注意。該当する食べ物は州をまたぐ前に食べるか廃棄する。- バナナチップス
- ナッツ
- カップ麺
- 食パン
- ツナ缶
- ウルルについて
- 入場料は大人38ドル、子供無料
- 車で45分の場所にカタジュタがある
- 周辺の観光スポット
- カタジュタ
- キングスキャニオン
- アリススプリングス
ウルルへロードトリップをした後はお金がなくなります。
もしあなたがオーストラリアでお金を貯める手段を探しているなら、ワーキングホリデーで仕事をしましょう。
以下の記事ではオーストラリアでアルバイトをする方法から、いくら貯まるのかまで私の体験談をもとに解説しています。
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