英語を上達させるために、語学学校に通うことが最適と考えている人も多いと思いますが、実際にはそうとは限りません。
私自身がその一例です。
今回は、私が語学学校に通って失敗した体験談をお話ししようと思います。
授業料は安くないですし、後悔したくないですよね。
語学学校は必要ない?「英語が伸びた」と感じたタイミング
そもそもどんなタイミングで英語が伸びたと実感するのでしょうか。
私の場合は「インプットした表現を英会話のなかで使えたとき」です。
例えば参考書から学んだ「SVCOの語順で話す」を自然と英会話で実践できたら、「英語をモノにできてる!」と感じるはずです。
この「英語が伸びた」と感じる経験を積み重ねて最終的に英語が話せるようになるのです。
ではこの「インプットした表現を英会話の中で使えた」体験を語学学校でたくさん経験できたのか?と考えると、実はそうでもなかったのです。
語学学校で失敗した理由:語学学校への誤解
私は語学学校へ行っても英語を劇的に伸ばすことはできませんでした。
それは前述した「インプットした表現を英会話の中で使えた」体験がそこまでできなかったから。
そもそもこの体験は話すことが必要不可欠。
しかし、語学学校で文法を学ぶ授業をとっている場合、話す回数は限られてしまうのです。
つまりこういうこと↓↓
文法がわからない→初級クラスに配属される→文法を学ぶ(スピーキングは二の次)
これが私にとって語学学校に対する大きな誤解の1つでした。
文法を学びきったあと、「スピーキングを練習するために」語学学校へ行く。
これが語学学校を一番効率よく使える方法だったのだと気付きました。
でも文法をちゃんと学べるじゃん!
海外の学校だし、日本で勉強するより効率よく学べるんじゃないの?
そう思いますよね。
私もそう思っていた一人で、だからこそ文法が曖昧なまま学校に行くことにしました。
ですが、勉強内容、方法は日本にいた時とほとんど一緒だったのです。
語学学校で英語を伸ばすには『限界』がある
あなたは日本で文法をどのように学習しますか?
多くの人は「参考書を使う」と答えると思います。
アウトプットしたい時は問題を解くと思います。
私が通った語学学校でも大まかにそれと変わらなかったのです。
確かに対面での授業を活かして文法習得のためのゲームはありました。
ゲームで文法を学んで、問題を解いて。その約5時間で1日の授業は終わります。
1日にかなりのお金をかけているのに、それが文法を学ぶだけ。
ゲームをしている分習得に時間もかかります(その分定着率はいいかもしれませんが…)。
圧倒的に非効率な学習でした。
それなら、日本でサクッと勉強を終わらせてくるべきだったと思いました。
ある程度文法は伸びました。ただ、一方のスピーキングやリスニング力は伸びず。
結局話さない限りスピーキングは上達しません。
英語をとにかく話すディスカッションのような授業は、文法が理解できた後の次のレベルで受けれたため、結局私は2ヶ月の語学学校を文法学習のみに費やすことになりました。
私のもともとの契約は2ヶ月間のみだったので、そのまま卒業することになってしまいました。
語学学校はどのように活用すべき?
文法をある程度理解したうえで語学学校に通うのが理想です。
英語を話す機会が多く、「インプットした表現を英会話の中で使える」体験を増やせるからです。
ただ、私のようにとにかくすぐ行動に移したい人(今すぐ渡航して英語を伸ばしたいなど)もいると思います。
その場合は海外の語学学校でしかできないことを中心に、活用方法を考えていきましょう。
結論、
海外の友達を作り、所属するコミュニティを増やし、毎日英語を話せる環境を作るための手段として、語学学校を活用しましょう。
自ら周りを巻き込んで動けるような人はそのぶん英語力もあがります。
ただし注意点があります。
この3点に共通するのは、「どれも機会があるだけ」だということ。
海外の語学学校には海外で友達が作れる「機会がある」。コミュニティに入れる「機会がある」。
その「機会」があるだけで、何も行動しなければ人と英語を話す機会はどんどん減っていきます。
機会を生かすも殺すも、結局は自分の行動次第です。
学校に通いながら私が英語力を伸ばした方法
学校の授業が自分の英語力を伸ばさないことに気付いた私は、
「語学学校にあるチャンスを自分のものにする」行動を起こすようにしました。
方法その1:放課後は誰かに声をかけて一緒に遊びにでかける
「この後何するの?」と声をかけて、知らない人がほとんどのグループにも飛び込むようにしていました。
もし日本でこんなことをしていたら悪い印象がついてしまうかもしれませんが、相手も自分も一人の人間。みんな寛容でした。
そもそも自分から飛び込まなければ、ほとんどの場合は友だちを作れないまま終わってしまいます。なぜなら語学学校は数週間や数ヶ月で卒業する人が多く、入れ替わりが激しいからです。
私の学校は土日祝日の授業がなく、休日には本当に悩まされました。
平日であれば授業後に手当り次第声をかければ放課後の予定がうまるのですが、休日の場合は事前に友だちと予定を組んで置かなければならないからです。
周りは優しい人が多かったので、「ここ一緒に行こうよ」と声をかけたらほとんどは予定が決まりました。
自分から動かなかったらどうなっていたかと思うと…。寂しい休日を過ごしていたに違いありません。
方法その2:バックパッカーズで暮らす
私の英語力を大きく伸ばしてくれたのがバックパッカーズでした。
午前から昼にかけてインプットをしたあとは、バックパッカーズで出会った人と会話をしてアウトプットする、というのが私の日課でした。
バックパッカーズで暮らすと、生活を英語漬けにすることができます。
私は午前~昼は学校で、放課後は友だちと遊びに行き、夜はバッパーの友だちと会話する、といったようにほぼ一日中英語を話すことに成功しました。
バックパッカーズがどんなところか、またその魅力を解説している記事はこちら。英語学習にすごくおすすめです。
まとめ
- 語学学校での時間を有意義にしたいなら、文法が曖昧なままスタートするべきではない
- 私の場合、授業が文法、スピーキングを伸ばしてくれるわけではなかった
- 結局は自分の行動次第
- 海外で英語を伸ばすなら英語漬けになれる環境を作るべき
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